市長は、338の推進をおっしゃる前に、市長選の際のマニフェストで約束されたように、「東京都に住民の意見を反映させる十分な協議をするとともに、東京都に対し、十分な説明責任と住民合意を図るよう強く求め」ていただきたいと強く願います。市長にも副市長にもお会いできなかったので、秘書広報課に要請書をお渡ししました。
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平成22年11月15日
小平市長 小林正則様
要請書
都道小平3・3・8号線計画を考える会
代表 水口 和恵
代表 水口 和恵
10月1日発行の市報こだいらに掲載された市長ご挨拶のなかで、「都市計画道路3・3・8号線などの推進を図り、新たな50年の戦略的なスタートを切りたいと考えております」と明言されたことに遺憾の意を表し、以下を要請致します。
昨年4月の市長選挙の際、小林市長は、マニフェストの中の「約束44」として、「都市計画道路(3・3・8号線)は、住民合意を追求するよう東京都に求めます」と掲げ、「3・3・8号線は東京都施行ですが、住宅地や玉川上水を縦断するために、周辺の住民にもさまざまな意見があり、住環境、街づくり、緑や自然の保護、文化財である玉川上水の保護など多くの課題をかかえています」との現状認識を示し、「市として東京都に住民の意見を反映させる十分な協議をするとともに、東京都に対し、十分な説明責任と住民合意を図るよう強く求めます」と明言されていました。当選された後、これまでに、市長は、このマニフェストを実行するために、どのような努力をされたのか、まずお聞きしたいです。
今年2月、東京都は、3・3・8号線の「都市計画変更素案説明会」を市内の2会場で開催しましたが、そこでは、多くの市民から3・3・8号線計画に対する懸念や疑問が出され、十分な質疑が行われないままに終了しました。その後、今年8月には、小平市主催の「3・3・8号府中所沢線地域懇談会」が開催されましたが、事業者である東京都の出席も、市長の出席もなく、十分な懇談ができたとは言えません。参加者からは、小平市は、市民の意見を集約して、市としての意見を東京都に示すべきではないか、との意見も出されました。市長には、今こそマニフェストの約束を守り、「東京都に住民の意見を反映させる十分な協議をするとともに、東京都に対し、十分な説明責任と住民合意を図るよう強く求め」てくださいますよう、要望します。
市民のこうした願いにも関わらず、市長は、「住民の意見を反映させる十分な協議」も、「住民合意を追求する」こともしないまま、なぜご自分の見解で「3・3・8号線などの推進」を図ろう、と言われるのか、理解に苦しみます。上記のご挨拶のお言葉は、市長ご個人のお考えか、それとも市としての方向性を示したものなのでしょうか。いずれにせよ、市長がなさるべきことは、そのような市長の見解を一方的に表明することではなく、この計画に対する市民の意見をまず聞き、住民合意を追求することではないでしょうか。東京都に、住民合意を図るよう求めると同時に、市長自らも、住民合意を図るために努力されるよう、お願い致します。
今からでも遅くないので、市長にはぜひ、3・3・8号線もしくは都市計画道路も含めたまちづくりなどをテーマとしたタウンミーティングの開催、もしくは、3・3・8号線計画に関して多くの市民が自由に意見を表明し合意形成を目指して話し合えるような場の設定、をまずしてほしいと思います。そのような機会を多く設けていくことにより、より多くの市民の意見を聞き、市民が3・3・8号線計画に関してどのようなことを望んでいるのかについての認識を深めてほしいです。そして、東京都に対して、市民の意見を反映した小平市としての意見を主張していただきたいと要請します。以上、ぜひよろしくお願い致します。
この要請書に対するご回答は、11月中にくださいますよう、お願い申し上げます。
以上
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