2010年03月12日

環境影響評価調査計画書に対する意見(後半)

つづいて、後半部分です。丸数字や機種依存文字は変更しています。

p.51 6.2.8 生物・生態系 について
 玉川上水沿いの緑道、および小平中央公園内の総合体育館横の雑木林では、自然保護に取り組む市内の数多くの団体が植物や昆虫、鳥などの自然観察会を実施している。観察会を重ねることにより、それらの団体には、この地域の植生や生息動物についての情報が蓄積されている。現状把握、および環境影響評価にあたっては、これらの団体や、それらの団体に関わっている地域の専門家が持つ情報を活用すべきである。

p.60 表7-1-1 環境影響要因と環境影響評価の項目との関連表 について
 生物・生態系や、自然との触れ合い活動の場については、施設の存在のみならず、自動車の走行によっても大きな影響を受けるはずであり、その影響についても評価対象としてほしい。

p.63 7.2 選定しなかった項目及びその理由 について
  3の地盤について、「計画道路は平面構造であり、大規模な地下掘削工事は行いません」と決め付けているが、平面構造というのは、素案で示されたに過ぎず、今後、道路が地下構造となる可能性もあることを考え、地盤についても調査対象とすべきである。素案で、平面構造と決めた検討の経過と理由を公表してほしい。

 4の地形・地質については選定しないとしているが、玉川上水の法面は、水面が低くて不安定であり、工事や自動車の通行によって崩れる危険性がある。玉川上水の保全のため、そのことについても調査してほしい。

 3の地盤についてと同様、5の水循環についても、道路が地下構造となる場合も考えて、調査対象とすべきである。広範な地表をアスファルトで覆うことによって、雨水の浸透能力が低下する恐れもある。

 8の風環境についても、高架構造物だけでなく、地表状態が変われば風環境は変わると考えるべきであり、環境影響評価の対象とすべきである。9の温室効果ガスについても、自動車の走行に伴ってかなりの量が排出されると予想されることから、環境影響評価項目として選定すべきである。

p.65〜67 8.1 調査等の概要 について
 (1)調査項目として、大気汚染については、二酸化窒素と浮遊粒子状物質の濃度が上げられているが、昨年9月に環境基準が告示された「PM2.5」についても調査の対象とすべきである。
 (2)生物・生態系の「評価方法」として、「生物・生態系の多様性に著しい影響を及ぼさないこと」を指標とするとされているが、「著しい影響」というような定性的な指標では、どの程度を「著しい」と判断するのか、曖昧で主観的な指標となってしまう。具体的な生息数への影響など、もっと客観的・明確な指標をつくるべきである。
 (3)「生物・生態系」、および「自然との触れ合い活動の場」の評価方法について、「影響が実行可能な範囲で回避又は低減されているかについて評価」する、とされているが、「実行可能な範囲」を恣意的に狭くとらえ、免罪符とする可能性が高い。このような曖昧な評価方法は、とても科学的とは言えない。
p.68〜69 8.2.1 大気汚染 (2)調査方法について
 (1)調査事項1の大気質の状況、に関して、昨年9月に環境基準が告示されたPM2.5を加えてほしい。
 (2)一般環境調査地点として、図8.2-1に示された2地点だけでなく、計画道路と府中街道に挟まれる地域にも、調査地点を設定すべきである。(3)3  自動車交通量等の状況について、図8.2-2に示された4地点に加えて、2月の都市計画変更素案説明会のときに都が配布した資料「道路の整備効果」のなかで、通過交通が流入している「生活道路」の例として上げられた「水車通り」や「たかの街道」の交通量も、調査すべきである。

p.70 8.2.1大気汚染 の(3)予測及び評価の手法 について
 「予測手法」において、「将来交通量予測結果を基に算出します」とあるが、将来交通量予測は、どのような計算式で算出するのか、わかりやすく説明してほしい。

p.82〜83 8.2.4 生物・生態系 調査方法 について
 (1)生物・生態系への影響評価については、地元で活動している自然保護団体の意見も参考にすべきである。
 (2)調査方法(現地調査)の調査時期に関して、春季、夏季といった季節については記述されているが、それぞれの季節のいつ頃やるのか、また、調査の日数や時間帯についても記載してほしい。特に鳥類については、渡り鳥が来る時期に合わせて調査しないと、渡り鳥についての実態が把握できない。

p.86 8.2.4 生物・生態系 (3)予測および評価の手法 について
 評価の指標が、「多様性に著しい影響を及ぼさない」で、評価方法が「及ぼす影響が実行可能な範囲で回避又は低減されているか」について評価する、といった定性的な評価では、せっかくの調査の結果が客観的・適正に評価されたとは言い難い恣意的・主観的な評価結果となる可能性が高い。もっと客観的・科学的に説得力のある評価指標・方法としてほしい。

p.92 8.2.7 自然との触れ合い活動の場 の調査方法、および(3)予測及び評価の手法 について
 (1)小平中央公園内の総合体育館横の雑木林は、早朝から夕方まで、太極拳やゲートゴルフ、犬の散歩など、地域住民が多様に利用している。その実態についてもきちんと調査し、調査方法は、写真撮影等のみならず、アンケートを実施するなど、利用者の声も聞いてほしい。玉川上水沿いを散策している人達についても同様である。
 (2)評価の指標として、「自然との触れ合い活動の場に著しい影響を及ぼさないこと」が上げられているが、自然との触れ合い活動の継続が困難になるような場合は、「著しい影響」を及ぼすものと判断すると、明記すべきである。
posted by 338 at 00:00| 338号線計画を考える資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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